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ワンランク上のキャンプを約束してくれる 良い「ペグ」と「ハンマー」

ソリッドステーク30ブロンズ キャンプ道具
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皆さん、ペグとハンマーってどれをお使いですか?

今、テントを買った時についているアルミやジュラルミンのペグと、付属のハンマーだよという方も結構多いかと思います。

でも、このペグとハンマーをより良い物に変更するだけでキャンプの質って、ぐっと上がってくるんです。

今回は、なんでペグとハンマーをより良いものに変えると、どう良いのかを科学の視点も踏まえて考えていきたいと思います。

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付属のアルミペグ・ジュラルミンペグは簡単に曲がる

これはこの前、打ち込んでいる途中で曲がっちゃったアルミペグです。

石とか、アルミペグでは打ち抜けないものに当たっちゃうとこうやって「クニュッ」と曲がっちゃいます。

その他、ランドロックに付属しているジュラルミンのペグなんかもね、ペグダウンの最中に固い石などに出くわすと曲がっちゃうんですよね~。

それに対して、私が愛用しているペグは鍛造ペグ。

キャンプ用品売り場でも結構並んでいるので、目にされた事もあるかと思います。

こんなやつです。これはスノーピーク ソリッドステーク30というやつです。

これはね~、とにかく頑丈なんですよ♪ちなみにこれはスノーピークのポイントで交換できるブロンズカラーのソリッドステークです。

どんなに無茶苦茶に叩きまくっても、今のところ曲がったやつは『0』!

固い石にあたっても、ひたすらに叩きまくって石を貫通させることも出来ちゃうんです!

皆さんも、テントを張る際に「ここにペグを打たなきゃダメなんだけど…なんか固い石にあたってる?ペグが進まないや…」って体験をしたことがあるんじゃないですか?

テント本体に付いている小さな輪っか部分をペグダウンする時って、あんまり場所をぐりぐり変えれないこと無いですか?

ちょっとだけ横っちょにずらして再度ペグダウンしても…

「結局ここにも石あるじゃん!もう中途半端な長さが飛び出してるけど良いや。」

って、なっちゃっていませんか?

ペグの刺さりが浅いと、本来の強度を発揮できないし、何度叩いてもペグが刺さらなくて疲れたし…でちょっと不安だったりテンション下がったりしますよね~。

そんな問題を吹っ飛ばしてくれるアイテムが「鍛造ペグ」とそれを打ち込むための良いハンマーが必要になってくるんです。

快適さと安全を考えたら、鍛造ペグと良いハンマーをおススメします♪

キャンプ用の重いハンマーが大事な理由

ペグダウン用のハンマーって、なんか重そうで頑丈そうなやつになると、やたら高くないですか??

あんな高いもん要らんわ!ってなりそうな筆頭候補ですよね(笑)。

でもね、重いハンマーに変えるべき理由がきちんとあるんです。

そして、キャンプユースに作られたものがよりベターな理由もね。

ハンマーの重さが変わるだけでこれだけ打ち込む力が変わる

ハンマーがペグに与える衝撃力って、どんなもんだと思いますか?

とりあえず凄そう…ってのは、ペグを打ち込んでいるときの音とか衝撃で分かりますよね~。

実際どれだけすごいんだろう??って、ちょっと考えてみたんです。

そこでハンマーがペグに与える衝撃力をちょっと計算してみました。今回の計算にあたり想定したハンマーはこちらの2種!

・スノーピーク ペグハンマー Pro.S (重さ:651g)
・コールマンの付属ハンマー (重さ:138g)

衝撃力ってのは、重さ・ハンマーの振り下ろし速度・衝撃がペグに伝わってペグの動きが止まるまでの時間で変わってくるんです。


まずは普通に打ち込んだ時のモデルケースとして、重さは上の通り・速度は秒速10mと予測・ペグが動いた時間を0.05秒として計算してみました。

※ハンマーを振り下ろした速度は正直言って適当です!ハンマーを振り下ろした時の初速は結構遅いと思うんですけど、ハンマーがペグにあたる瞬間ってかなりの速さだと思うんですよ。

秒速1メートルって、時速何キロだと思います?実は3.6km/hです。秒速1メートルって、結構進んでいるようですけど、実は歩く速度よりちょっと遅い位なんです。

ハンマーをビルの屋上から振り下ろし投げた時、1秒で何メートルくらい落下するかな~?って思ったとき、10メートルくらい進むんじゃね?で…適当に10m/sです…。

同時にペグが動いた時間もカンです(笑)!個人で計測できるレベルをどちらも超えているので、ココは机上の空論です。

これを衝撃荷重の簡易な計算式F=mv/⊿tに当てはめて計算しました。

モデルケースの結果は

・スノーピークのハンマー … 13.3kgf
・付属のハンマー … 2.8kgf


(kgfは力の単位です。ざっくり私たちの暮らしている場所では13.3kgfって,13.3kgの衝撃が加わってるんだな~。と思ってもらったら大丈夫かと思います。)

う~ん…そんなもん??ってのが、計算結果の正直なところです。

モデルケースのペグが動いていた時間0.05秒っていうのは、ペグがめり込んで止まるっていう、普通に土に打ち込んだ時を予測しています。

これがね、石に当たって、ペグの動いていた時間が限りなく0秒に近かったらどうなると思います?

ちなみに石に当たってペグが動かなかったと仮定して、ペグが動いた時間を0.005秒として計算します。

〇石に当たって動かなかった時の予測

・スノーピークのハンマー … 132.9kgf
・付属のハンマー … 28.2kgf

凄い差でしょ!?重量にしてわずか513gの差…されど513gの差。

この513gの差が104.7kgfの差を生むんです!!(仮定の計算上ですが…)

まず強しっかりとしたペグダウンをしようと思ったら、重いハンマーを用意しないといけないっていうのが数値で示されましたね~!あくまでもカンで当てはめた数値ですけどね(笑)。

でも、実際私がアルミペグを手で曲げようとしても曲がらないだけの強度を持っているペグが、簡単に曲がっちゃうのは事実なので、遠からずって所だと思います。

ペグを抜く事も考えられている

こちら2つの画像をまずご覧ください。

上はスノーピーク ペグハンマーPro.S…

こちらはテントに付属していたコールマンのハンマー…

スノーピークのペグハンマーはペグの穴に引っかけて簡単に抜けるように、ペグの穴に対応した鉤(かぎ)が付いています!だから半端ない力で打ち込んだペグを簡単に抜くことが出来るようになっているんです!

付属のハンマーだとこういったありがたい設計はさすがに無かったので、付属のハンマーでは引っこ抜けなかったです。

スノーピークのハンマー以外にも色々と使い勝手のいいハンマーも有るんでしょうけど、私はペグとハンマーはスノーピークで統一しています。

その理由は、上記の打ち込むときの衝撃力の強さ・すごい力で打ち込まれたペグが抜きやすいから・そして次にお話しするそれに耐えうる強靭なペグだからです。

ハンマーを良くすると必然的にタフなペグが必要になる

ハンマーの項で見た通り、石に当たった時など、ペグが動かなかったときの衝撃の強さはお分かりり頂けたかと思います。

ハンマーの打ち込む瞬間の秒速・ペグの制動時間が予想通りだと130㎏以上の力がペグにかかってくるんです。

もしそれらが予想の上を行っていたらさらに強い力が加わることになるんですが…。

仮に、重いハンマーを購入しても、ペグがアルミやジュラルミンならどうなると思いますか?

こうなります。これはスノーピークのジュラルミンペグです。

上がきれいなジュラルミンペグ、下が曲がっちゃったやつ。

しっかりしたペグダウンをしようと思うと重量のあるハンマーが必要になるんですけど、今度はそれに対応した強靭なペグが必要になってくるんです。

上の写真の鍛造ペグは半端ない回数叩きまくっているんですけど、全く曲がってません!本当に頑丈です。

ペグの商品ページとかを見てもどれくらいの衝撃に耐えれるのか(耐荷重)が記載されていないので、ザックリと強度を比較することも出来ません。

しかし、Bush Craft社の SUSタフステークHPには、スノーピークの鍛造ペグを上回る強靭さを証明するためにペグの横方向と垂直方向の耐久テストの結果が出ていました。(実験内容の詳細はSUSタフステークのHPをご覧ください)

それによると、スノーピークの鍛造ペグ(ソリッドステーク30)は横に曲がる耐荷重が452kgf!垂直方向は996kgf!

(※実験の状況と、実際の使用状況では力の加わり方などに違いが有ります。その為、絶対に曲がらない!と証明しているわけではありません。ただ、メチャクチャ頑丈だという事は証明されていると言えます。)

SUSタフステークはそれ以上!!やばいね(笑)!色も銀でカッコいい!ソリステで揃える前なら多分これ買ってたな~。

 

ちなみにね、この横方向の452kgfって、561gのハンマーで、石に当たったと仮定したペグが動いた時間0.005秒で計算した場合…ハンマーの時速が126km/hでようやく曲がります!

ハルクくらいしか無理だろ(笑)曲げるのは!って速さでペグダウンすれば曲がります。但し、それに耐えうる地面が必要だけどね(笑)。(※私が使用しているソリステですが、何年も使用して、1本だけちょっと曲がったやつが出てきました。ハルクほどの力は無いですが、実験場とは違う状況での使用なので、絶対曲がらないわけではありません)

ちなみに実験結果の垂直方向の996kgfって、時速270㎞/hで垂直にペグを叩いたら曲がります(笑)。どんだけタフやねん!鍛造ペグは!

このスペックを見てわかる通り、サビでボロボロにならない限り一生もんですわ、こういった強靭なペグは。

だからこそ、快適さ・安全の確保のためにも、石をも貫く力を与えるハンマーと、それに耐えうるペグを揃えることをおススメします。

これだけでほんとキャンプの快適さも1ランクアップするよ!ついでにこなれた感も(笑)。

手入れはきちんとしてね!鍛造ペグ

上で紹介したSUSタフステークはステンレス製だからサビとかの心配はあんまりしなくていいと思うんですけど、スノーピークのソリッドステークや、村の鍛冶屋のエリッゼステークは素材が炭素鋼らしいので、使用後お手入れをしないとそのうちサビちゃいます。

泥汚れを取って、乾燥させて保管してあげましょうね~。ほかの鉄製品と同様に水分が残らないようにだけ気を付ければ問題ないと思います。

私はキャンプから帰ってきたら風呂場でペグをジャブジャブ水洗いして、拭いて乾燥させています。そんなに気を使う必要もなく、汚れを落として拭いたらいい!と思っておけば大丈夫だと思います。

せっかくの一生モノのペグをサビでダメにはしたくありませんからね~。ちょっとの手間は道具に愛着も沸きますしね♪

とは言っても、ペグもTPOが大事だけどね♪

上で色々鍛造ペグ最高と書いていますけど、実は

T=Time(時) ・ P=Place(場所) ・O=Opportunity(機会)

がペグにとっても大事なんですよ、結局は(笑)。

普通の芝生サイト・土サイトで、テントやタープのメイン部分をペグダウンする時は、やっぱり鍛造ペグがおススメです。

けど、ちょっとタープもいつもと違うはり方で、少しペグダウンを増やしたい…とかいつも使わないけどたまに追加のペグが欲しい時って、「まれに良くある」と思うんです(笑)。

そんな時は軽くて安価なアルミやジュラルミンのペグをストックして置くのが良いですよ~。

追加のペグダウン位であれば、メインのペグがしっかり刺さった上でなので、多少ペグダウン中に曲がって途中で止まってても、そんなに安全面で問題になることも無いかと思いますしね~。

予備まで鍛造ペグにすると、お金がいくらあっても足りないですしね。

あと、砂地では鍛造ペグはほぼ役立たずで、砂地用ペグを用意する必要が有りますし、雪も同様ですね~。それぞれに対応したペグが有ります。

まぁでも、上でも言った通り普通のキャンプ場で普通にファミリーキャンプするなら基本のペグは鍛造ペグにして、ハンマーはそれをしっかりと打ち込めるだけの良いハンマーをおススメします。

強靭な鍛造ペグと、それを打ち込むための力を与える重いハンマー…私の愛用はスノーピークのペグハンマーPro.Sです。

ちなみにスノーピークには私が愛用しているPro.S以外も…

Pro.Cが有ります。

ハンマーヘッドが柔らかい銅になっているので手首に衝撃が伝わりにくくなっているらしいです。

ただし、使っていると銅部分が変形してくるので、そのうち銅のヘッド部分を交換する必要が有ります。私はそれがコスト面で嫌だったのでPro.Sを使用しています。

ただし、ハンマーから伝わる衝撃もまぁいくらかはあるので、手首が痛くなりやすい方はPro.Cの方が良いと思います。

スノーピークのハンマーは女性や子供には結構重いです。成人男性よりも力が弱くても扱いやすいハンマーとしてMSR ステイクハンマーも良いですよ。

女性や子供も使いやすいハンマーを探して MSR ステイクハンマー を使ってみた
女性や子供でも扱いやすいハンマーを…ということでMSRステイクハンマーを使ってみました。ペグハンマーの多くは重く、妻がたまにスノーピークでペグ打ちしても、重い…と言っているので、子供ならなおさら。私(成人男性)・子供・妻が使ってみたので、その使用感をレビューしていきます。

良いハンマーと良いペグで是非ワンランク上の快適なキャンプを過ごしてみては?

それではまた!

100均のガイロープ・ペグ・自在金具・マーカーは使えるのか?実際に使ってみた!
20年8月更新。100均で手に入る「蓄光有・無のガイロープ」「アルミペグ」「蓄光の自在金具(素材はプラ)」「ロープマーカー」等が販売されています。これらは テントを安全に・確実に固定する為の重要パーツですが、そんなパーツが100均で代用できるのか?実際に使ってみました。

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