夏…レジャーの季節ですね♪でも…夏って虫が元気なんですよね…。
夏キャンプでは「虫」と「暑さ」をの対策が出来るかどうかで快適さがかなり変わってきます。
今回は私が実践している虫対策をご紹介します。
・どんな害虫に出会う事が多いのかを知りたい方
・虫に刺されたらどんなリスクが有るのかを知りたい方
キャンプで出会う害虫と言ったら…
蚊・アブ・蜂・ムカデ…
蚊
一番メジャーな害虫ですね。
通常は花の蜜等を吸いますが、産卵のために血液を求めます。なので血を吸うのは雌のみです。吸血にはストロー状の針を刺しますが、その際に麻酔成分等が入った唾液を人に注入し、かゆみが発生します。
二酸化炭素や体温に反応して寄ってくるみたいなので子供・飲酒後は要注意ですね。
とはいえ、あいつらちょっと痒いだけだし、大した脅威ではありませんが…。
刺されたらムヒ!
アブ
蚊と同様、産卵のために血液を求めます。
なので、こちらも雌のみが血を吸います。日中に川遊びなんかをしているとよく見かけますね。蚊と同様、二酸化炭素や体温に反応するようです。
蚊と違い、皮膚を切り裂いて血液をすすり、その際の唾液がアレルギー反応を起こします。夏場によく見かける害虫ですね。
刺されたらかゆみと痛みが有ります。刺された場合はかきむしらず流水で流し、ポイズンリムーバー → ムヒアルファEX等が対処法になります。
蜂
怖いですよね…蜂。
巣作りをする初夏~秋にかけてが要注意です。黄色と黒の警戒色が、近寄ったらいけないと教えてくれる虫ですね。蚊やアブとは違い、巣を守ったりする為に刺して来ます。
近くに巣が有る場合に刺される事が多いみたいですが、動きや音にも反応するので、むやみに刺激せずに、そっとやり過ごすのが一番だと思います。後、蜂は黒色に反応するので、黒い服は危険ってよく聞きますね。
ミツバチは一度刺すと死んじゃうのであまり刺してきませんが、ススメバチは何度も刺せるので刺害が多いようです。
医師会などのHPによると、蜂の毒は水に溶けやすので患部を流水で流し、ポイズンリムーバー → 抗ヒスタミン軟膏で応急処置の後、症状が酷ければ(発疹、吐き気、呼吸困難などの症状が出た場合や数十分以内に症状が出た場合・目を刺された場合は緊急を要します、との事)受診のようです。
蜂の場合はアナフィラキシーショックのリスクが有るので、急激なアレルギー反応には要注意!アナフィラキシーショックの場合は一刻も早く救急車ですね…。
地味にうっとおしい…ゲジゲジやムカデ
これも夏場に活発になりますが、冬以外はちょくちょく見かけます。
ゲジゲジは毒は無いですが、見た目がね…。ムカデは毒が有るので多足類って毒が有るイメージですが、ゲジゲジは無毒です。
地面を這ってくるので、シレーっとお座敷シートの上にいる事が有ります。
ちなみにムカデの毒は熱に弱いらしく、42℃くらいのお湯で10~20分流すのが応急処置として良いらしいです。なので、ポイズンリムーバー → お湯で洗浄ですかね。
その他、季節や場所によってはカメムシ・カゲロウ・蛾等が大発生する事もあります。これら特定の虫の大発生に出会ってしまったら、運が悪かったと思いテント内に避難するのが一番です。
私が一番恐れているのは…ブヨ
スズメバチなんかはかなり怖いですけど、あいつらデカいからまだ近づいてきたら分かります。
それに手入れされたキャンプ場の場合はサイトのすぐそばに巣が有る事は少ないですからね。
アブもデカいから近づいてきたら気づく事が多いですし、蚊に関してはちょっと痒い程度(子供は飛び火なんかで大変になりますが)なので、嫌だけど我慢できる範囲…。
しかし…
ブヨ…あいつだけは…マジあのヤロウ…
こちらをご覧いただければブヨが如何なるものか分かるかと思いますが、ヤバいです。

※本文最後にもリンクが有ります。
出会いたくない害虫No.1に今のところ位置しています。
小さいハエなんですよね、見た目は。3~6㎜程度の小さなハエ。
アブと同様、皮膚を切って血をすするのですが、その際の唾液で強いアレルギー反応を起こします。蜂はアナフィラキシーショックを起こす事が有りますが、ブヨもアナフィラキシーショックのリスクが有ります。
とにかく痛痒い…風が触れるだけでも激痒…
刺された直後は全くかゆみもなく、ちょっと血が垂れる程度…
半日後にはかゆみも強くなってきて、翌日はこうです…。
私はバーンと腫れました。今回は腕でしたが、足首付近がよく狙われる場所です。
生息域はキレイな水が近くにある森なので、川が流れる山奥のキャンプ場などでは対策必須です。
こういうきれいな場所は要注意…
被害に遭う時期は3~10月頃で、特に夏の朝夕が多いです。
妻が刺されて皮膚科に行った時は、強力なステロイド薬を処方されました…。ステロイドの強さの等級(5段階)で上から2番目…
マダニもヤバいよね…
近年急激にそのリスクの大きさが認知されてきた害虫…それがマダニ。
ヤバいよね、あいつ…
小さいくせにさ、ほとんど見えないサイズのくせにさ…
症熱性血小板減少症候群(SFTS)って、聞いたことは有りますか?
ウイルスを媒介しているマダニに噛まれる事で起こる感染症です。(※あくまでウイルスを媒介しているマダニに噛まれた場合のリスクです)
こちらに関しては虫自体が小さいので、通常の対策では難しい部分が有ります。詳しく知りたい方は下記を参照ください。
マダニの活動期は4月~11月、キャンプ場で動物の死骸を見つけても触らないようにしましょう。動物の通り道にもリスクが有るようなので、そういった場所も気をつけましょう。とはいえ、公園などにも居るようですけどね。
忌避剤として「ディート」・「イカリジン」が認可されているので、これらが配合されている虫よけスプレーが一番現実的な対処法かな?と思います。
もしマダニに刺されたら…、潜伏期間後あたりから症状が出始めたら医療機関を受診しましょう。ちなみにマダニの刺し口は特殊で、皮膚に食いついているマダニを引っ張ってもそうそう取れません。無理に引っ張ろうとするとマダニの体液が体内に流入するリスクもあります。皮膚科を受診しましょう。
とはいえ、気にし過ぎたら何もできません。
私はこれからご紹介する虫対策でキャンプを楽しんでいます。
私の対策法
STEP① 肌を露出しない
やっぱり何よりもまずはコレ。
よく見る害虫に挙げた中で「アブ」・「ブヨ」は皮膚表面を切り裂いて吸血します。
ってことは、肌を露出しなければ被害に遭うリスクをガクッと減らせます。ちなみに私の経験上、足首が一番狙われるように感じています。

この状態は虫に餌やりをしている状態です。
これで飲酒などしようものなら、撒き餌も同時にしているようなものです。
害虫の養殖をしたいのならば…構いませんが、被害に遭いたくないならばあまり良い恰好とは言えません。
何度も行っているキャンプ場で「アブ」・「ブヨ」が居ないとわかっているのであれば、アリかもしれない恰好ですが…。
短パンであればタイツ等を利用して皮膚表面の露出を避けましょう。

肌の露出を下げる方が蚊の被害も遭いにくいですが、蚊はジーパンの上からでも刺してくるので、これはどちらかというと「アブ」・「ブヨ」対策になります。
アウトドア用のズボンは足首部分が絞れるようになっている(ドローコード付き)ものも有り、ここを絞ればズボン内への虫の侵入が防げて、さらに虫害に遭うリスクが減少します。

私はユニクロ ジョガーパンツも履きます(足首にゴムが入っていてピッタリしている)が、フェニックスのトレッキング用のズボンなんかも履きます。
上の写真はフェニックスのトレッキングパンツ…
トレッキングパンツはストレッチ素材であったり、ベンチがついていたり、防水・撥水機能付きもあるので、アウトドアに便利な一品です。
上記のモンベルのように、各メーカーから様々なトレッキング用パンツが出ているので、下記リンクはトレッキングパンツ全般の検索結果が反映されるようにしています。
STEP② ブヨにも効く虫よけスプレーを使う
次の対策は定番の虫よけスプレー。
蚊だけではなく「アブ」・「ブヨ」・「マダニ」などの害虫にも効果が有るタイプが出ています。
街中用の虫よけスプレーだとそんな表記がないやつも多いですが…
ガーデニング用・アウトドア用等の虫よけスプレーには「やぶ蚊」・「マダニ」・「ブヨ」等に!と書かれている物や…
ハッカ成分が入ったパーフェクトポーション…天然成分で構成されているアウトドア向けスプレーもあります。
その他、キンチョウから出ているプレシャワーPRO等、私はこのあたりを使用しています。
衣服で肌の露出を抑えたらアブ・ブヨの被害は格段に減りますが、すべての肌の露出を防げるわけでは無いです。なので露出している部分にはもちろん、衣服の上からでも被害に遭う蚊の対策としても、足首を重点的に振りかけています。
イカリジンを配合したプレシャワーや…
ディートを配合したサラテクト…
最近はキャンプ用品店でも見かけるようになりましたね、パーフェクトポーション…
STEP③ 夕方~朝はとにかく「パワー森林香」
そして最後に…虫が活発になる夕方~朝にかけては蚊取り線香を焚きまくる!!
通常家庭で使う蚊取り線香は右の緑色ですが、キャンプでは左の赤いやつを使っています。
ぶっといでしょ?「パワー森林香」って言います。

このぶっといボディから出る煙は、量が違います。
屋外使用を目的として開発されている為…
「野外専用の線香で煙の量が多いので、室内で使用の場合、時々部屋の換気をして下さい」
と書かれているくらい、屋外用として煙を発生させてくれます。
これをタープ下の居住区域を囲むように4~6か所ほど焚いて、夕暮れ時は煙の砦の中に籠城します。

私はこのスリーSTEPで虫対策を施しており、これでかなり虫害は減らせていると感じています。
え??上の方で噛まれている写真が有るじゃない、って?
えぇ…まぁ、どれだけ頑張っても噛まれるときは噛まれる…確率を下げる事しか出来ませんから…。
この対策でかまれる確率が50%→10%に下がったとしても、10回に1回は噛まれるので…(※実際にどれくらいの率でかまれるかは調べていません、上の確率の話はあくまでイメージです)。
リスクを低減してもいつかは噛まれると思っておく必要が有るので、ポイズンリムーバーは携帯しておく事をお勧めします。
と、同時に困ったときのムヒアルファEXを常備しています。
ちなみに森林香入れにはこれがぴったりフィットです♪

そこまでして行く必要あるの…?
って言う感じですけど、それでもやりたくなるのがキャンプなんですよね♪
キャンプは自然の中にお邪魔するので、虫を倒すのではなくて寄ってこないようにする事を中心に対策をしています。
それではまた!


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