※タイトルのガソリン=ホワイトガソリンの事です。レギュラーガソリンでは有りません。
冬はガスバーナーの火力弱いなぁ…
冬も安定して使える、小型の分離型バーナーは無いかなぁ?
ガソリンか灯油あたりだと、冬も安定して使えるよな~。何かいい物は…。
石油系燃料が使えるマルチフューエルですと!?おっと、これは決まりだな…という事で、OPTIMUS NOVAを使ってみました。
・ホワイトガソリンや灯油をシーン、時期によってそれぞれ使う方
・ホワイトガソリンや灯油を使う分離型バーナーを探している方
OPTIMUS NOVA(オプティマス ノヴァ)の頼れるポイント
スペック
海外の軍隊や自衛隊でも採用されているという分離型シングルバーナー。
雪山などの過酷な環境でも使える信頼のバーナーです。
〇重量:460g
〇出力:2850W
〇燃焼時間:燃料450mlで最高2.5時間
〇使用燃料:ホワイトガソリン、灯油、軽油、ジェット燃料、その他
〇付属品:ウインドフォイル、ナイロンケース、マルチツール、スペアパーツ、取扱説明書
※フューエルボトルは付属しません。
〇積載可能サイズ:φ28㎝/4㎏迄
①収納袋…本体を収納
②取扱説明書…日本語以外で書かれているので意味不明(※1)
③ウインドフォイル…アルミ製の風防。紙に包まっている状態
※1…取扱説明書はスター商事のHPで日本語版をチェックできます
①バーナー本体
②フューエルポンプ
③スペアパーツ…潤滑油とoリングのスペア
④マルチツール…クリーニングニードルを上下させる磁石付きのマルチツール
本体の脚(ゴトク部分)・火力調節つまみ(バルブ)は折り畳み式です。
展開するとこうなります。弧を描くようなゴトクがすでにカッコいい。
そこはかとなくアソビゴコロをくすぐるデザイン♪
フューエルポンプは別売のフューエルボトルに挿して使用します。
全てを繋いだ完成形がこちら。
1899年にスウェーデンで誕生した調理器具のブランド。
軍隊が使用する信頼性と堅牢性を備えたNOVA。
なぜだろう、フランスのOPINELといい、ヨーロピアンデザインは美しい…。
マルチフューエルが頼れる!
ホワイトガソリン・灯油・軽油・ジェット燃料等の石油系燃料が使用可能というマルチさが魅力!
※自動車用のガソリンは緊急時以外使用を控えるように取説に記載されています。自動車用ガソリンは様々な化学添加物が含まれており、燃焼の際に有害物質を排出する為。また無鉛ガソリンはoリングなどのパーツが融解する可能性がある為。
私はホワイトガソリンと灯油を使用した事が有ります。ジェット燃料って…灯油じゃなかったっけ?そんなあいまいな記憶が混同しつつ…、まぁ色々な石油系燃料が使えるって事です!と、まとめてみます。
普通にキャンプしてて使うのはホワイトガソリン・灯油あたりだと思いますけど。というか、この2つの燃料が1つの器具で使用出来るんだから驚きだよね♪
ガソリンランタンはガソリン用だし、ケロシンランタンはケロシン(灯油)用だから、色々使える事に感動してしまう…。
ちなみに軽油は扱いが難しく、大量の煤(スス)が出るので頻繁にノズルのクリーニングが必要になる為、ホワイトガソリン・灯油が手に入らない時の緊急用と思っておいた方が良いそうです。
それに、灯油安いから…。1Lで80円台とかだからね♪
なので、わざわざ軽油を利用する必要は皆無です。煤が嫌ならホワイトガソリンで、多少の煤は我慢して、安さ勝負なら灯油という選択だけで十分だと思います。
部品交換無しで燃料の種類が変更できる!
で、それら複数種類の燃料が部品交換無しで使えてしまうんです!
私はバーナーの構造に聡くないので…あんまり詳しい事は分かんないけど、「ジェット(ニップル)」を交換する必要が無く、複数種類の燃料を燃焼させる事が出来るんですって。
で、この「ジェット」って、何?って事ですけど…
ジェットには穴が開いていて、この穴の径でどれくらいの燃料が噴射出来るかが決まるみたい。
それぞれの燃料は気化のしやすさ・引火点・発火点が違いますよね。そう、特性が違うんです。平たく言えばガソリンは爆発的燃焼で、灯油は爆発とまではいかない程度の燃焼という違いが有るけど、それら特性に合わせて最適なジェットが有るハズなのに対して、1個のジェットで上手に燃焼してくれる、みたいな?
たぶんこんなイメージだと思う。間違ってたらごめんね♪
とにかく、部品交換無しで複数燃料を使い分けられるってのが特徴で、そのおかげで、この前のキャンプはガソリンランタンを使用していたから燃料にホワイトガソリンを使ったけど、今回は寒くて石油ストーブを持って行くから灯油を燃料にしよう!
なんて事が簡単にできるっていう事です♪
コレが私個人にはとてもうれしい。冬場はストーブの為に灯油を持って行くけど、温かい時期はホワイトガソリンしか持って行っていないという状況が有るのでね。
厳しい環境でも使える加圧式が頼れる!
それら燃料は加圧して噴射させます。「ポンピング」という作業を行う必要が有るという事です。
フューエルボトル内の空気を圧縮して、NOVAのバルブを開けた際に燃料が本体まで送られるようにします。
で、そうやって強制的に燃料を送るので、低温下でも安定した燃料流量を確保できるってわけです。
ガスバーナーは低温環境に弱いと言われますが、多くのガスバーナーはガス缶内で気化した燃料に点火しているからです。
温度が低くなると気化量も減る。気化量が減ると火力が落ちる。さらに言うと、気化する際に気化熱を奪うため、気化するとガス缶内の温度が下がる。さらに気化しにくくなる…。
その為、ガスは低温に弱いという事になります。
ガスだって、液出しのシステムを採用している場合は、液体に着火するイメージなので火力は安定しますが、多くのバーナーは気化したガスに着火するので、だいたい上記のイメージになります。
私はガスの場合はCB缶を利用していますが、その感覚では10℃を下回ると火力の低下を明確に感じます。
それに対して、OPTIMUS NOVAは、ホワイトガソリン・灯油のどちらでも氷点下以下でも全く問題ない火力を提供してくれます。
マジ、冬には最高の相棒です♪
火力調整 弱~強 まで簡単にできる!
ガスと比べてガソリンとかを使用すると感じるのが、火力調整(特に弱火)が意外と難しい…。
強火~中火って、簡単なんですけどね。弱火にしようとすると消える。その点、ガスって弱火が得意だよな~って思っていたんですけど、OPTIMUS NOVAはかなり弱火まで調節出来ます。
バルブをがっつり回して強火にした写真がこちら。
バルブを絞って弱火に…
感覚としては、ガスと同じようなくらいに火力調節が出来ます。弱火が出来ると調理がしやすいので助かります♪
OPTIMUS NOVAの注意点
プレヒートが必要です
加圧して送り出した燃料を気化させる為、点火の前にプレヒートが必要です。
本体下部に燃料を染み込ませるウイックが有り、点火前に軽くバルブを捻ってウイックに燃料を染み込ませます。
プレヒートを行う事で本体が温まり、燃料が気化されます。
プレヒートの炎が小さくなったらバルブを開くと青い炎が出てき始めて、しばらくすると炎が安定してくるので、これで完了です。
ガスはバルブを捻って点火するだけなので、それと比べるとちょっと面倒ですけど、家庭で使う器具じゃ無い感がハンパないので、キャンプで特別な調理器具を使ってるっていう楽しみにもなります。
燃焼音がまぁまぁデカいです
まぁまぁな燃焼音です。
朝5時台・オートサイトで隣が埋まっている状況では強火では使えない程度の燃焼音です。
グヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ!!(強火)
ボボボボボボボボボ!(中火)
ショホホホホ(弱火)
オノマトペで表現するとこんな感じ。
早朝は「弱」~出来て「中」迄かな…という音量です。
音量をブログでは表現しにくいですが、強火は早朝には近所迷惑になるかもしれない程度の音量です。隣のテントのイビキ程では無いですが。
バーナー本体・ボトルは別売です
本体とボトルは別売です。
ホワイトガソリン・灯油・軽油・ジェット燃料を入れる事を考慮したアルミ製です。
NOVAを持っていなくとも…
・オイルランタン用に灯油を携帯したい
・ホワイトガソリンを缶ごと持って行くのは荷物なので、400ml程度を予備で持って行きたい
そんな使い方も出来ます。
サイズ展開は4種類
S(300ml)
サイズ:φ65×170mm
重量:120g
M(530ml)
サイズ:φ74×215mm
重量:155g
L(890ml)
サイズ:φ80×270mm
重量:235g
XL(1300ml)
サイズ:φ88×310mm
重量:300g
使い方に合わせてサイズを決める必要が有るので、ここが迷う所だと思います。ファミリーキャンパーの私はMサイズを使用していますが、連泊をよくする上に調理は主にNOVAで…と考えているならL以上が良いでしょう。
私の場合はガスバーナーも併用しているので、収納面も考えてCB缶に近いサイズのMサイズを使用しています。ファミリーキャンパーの私は1泊でMサイズが燃料切れになった事は有りませんが、使い方次第なので参考程度に。
鎮火方法はちょっと特殊
ガスバーナーはバルブを閉めたら鎮火です。
が、こちらはホース内の燃料を空にする&ボトルの内圧を下げる為にフューエルボトルをひっくり返し、ホース内の燃料を燃やし尽くして減圧してからボトル側の元栓を閉め、バルブを閉じます。
連続使用する際に、一時的に鎮火させるだけならバルブを閉めるだけでもOKなんですが、そうで無い場合は手順を踏む必要が有ります。
ちょっと特殊な鎮火方法なので、詳しい使い方はスター商事のHPで確認できます。
ちょっと面倒な作業ですが、慣れれば特になんて事はない手順です。
とはいえ、ガスバーナーよりは面倒なので、温暖な時期のちょっとした湯沸かし程度の使用だとガスを使用し、がっつり調理に使いたい!今日は寒い!こんな時にはNOVAを使うといった具合に、私はシーン別に使い分けています。
たまにメンテナンスしてあげてね♪
Oリングと呼ばれるパッキン類は消耗品です。あらかじめスペアパーツが付いていますので、燃料ホースの接続部等からの漏れが確認できる場合等は交換の必要が有ります。
あと、購入時の付属品にマルチツールが付いていますが、それには磁石が付いています。この磁石を使って、本体内部にあるクリーニングニードルを動かし、ノズルの穴の詰まりを防ぎます。
様々な燃料が使えるので、煤による詰まりが発生する事が有りますので、クリーニングニードルはこまめに動かすように取扱説明書にも記載されています。ニードルさえ上下すればいいんだろ?って事で、私は本体を軽く振っていますが、良いか悪いかはわかりません…。わざわざ清掃器具が付いているので、説明書通りにする方が良いんだと思います。
これらもすべてHPを見ればやり方が記載されているので、不安に思う必要はありません。
定期的にメンテナンスを行い、愛情をもって接すれば永く使い続けれるバーナーです。
この他、私は分離型シングルバーナーでCB缶(カセットガス)を燃料とするSOTOを使用しています。
寒い日はやはりガスよりNOVAだな!と思う事が多いですが、温暖な時期ならガスは利便性が高く、魅力的なギアです。
どの燃料のバーナーにしようか悩んでいる方は、合わせてご覧ください。
それではまた!
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