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オイルランタンの燃料 灯油・パラフィンオイル どっちが良い?どう違う?

灯油とパラフィンオイルの違い キャンプ道具
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オイルランタンを使いたいんだけど、灯油で良いの?なんかめっちゃ高いパラフィンオイルが良いっていうのも聞くんだけど…どう違うの?

安くて使い物になるなら灯油が良いですよね。パラフィンオイルは高いですから。

実際、灯油とパラフィンオイルにはどういった違いが有るのか?どれだけ炎に差が出るのか?

今回はそれら灯油とパラフィンオイルの違いを詳しく見ていきたいと思います。

こんな方におススメ
・灯油とパラフィンオイル、どっちを使ったら良いか分からない方
・灯油とパラフィンオイルの特性の違いが知りたい方
・灯油とパラフィンオイル、それぞれ使ったらどうなるのか知りたい方
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灯油とパラフィンオイルの違い 性質や安全性など

まずはそれぞれの特徴を見ていきます。

引火点と発火点と揮発性

引火点…火を近づけた時、瞬間的に引火するのに必要な濃度の蒸気を発生する最低温度。燃料が引火点まで温度上昇すると、火元が有れば一瞬燃焼が始まる点ですね。安定して燃焼するには引火点より高い温度が必要になります。

発火点…その物質自体が火元も無しに自然発火する温度。

引火点と発火点の違いを確認した上で、それぞれの燃料の特性を見ていきます。

※比較対象として、ガソリンも見ていますが、ガソリンはオイルランタンに使用できません

灯油

引火点:40℃~60℃
発火点::255℃
揮発性:ぼちぼち

パラフィンオイル

引火点:95℃
揮発性:低い

ガソリン

引火点:-43℃以下
発火点:300℃
揮発性:高い
※オイルランタンへは使用不可

ガソリンはどんな温度帯であろうと、通常の環境下では火元が有れば引火するというのが分かりますね。となると…扱いはかなり慎重にならざるを得ません。一般的に危険と認識されている通りですね。

灯油は40℃以上の温度になっている場合、引火の危険が有るという事です。通常の環境下ではそんなに液体が高温になる事は少ないと思いますが、夏場の車内では40℃以上になる可能性が有りますね。

ただし発火点は255℃なので、普通の環境下では自然発火の心配はなさそうです。簡単に自然発火するような物は、さすがに家庭用ストーブの燃料には出来ませんよね(笑)。

パラフィンオイルは引火点が95℃という事で、熱湯くらい熱くないと引火しないという事で、引火の危険性は低いと言えます。なので一般的に持ち運びの点では比較的安全と言われています。

ただ、いずれにしても「引火点は火元が必要」です。基本的にしっかりと点検・保管しておけばどの燃料も安全に持ち運ぶ事が出来ます。

もしも灯油の持ち運びに大きな危険を伴うのであれば、家でストーブに給油する事は認められないはずです。

大事なのはどの燃料も「きちんと保管して持ち運ぶ」という事です。パラフィンオイルだからと言って、火元が有れば火が付く可能性は有ります。全て燃焼の可能性が有る「燃料」なので、安全な管理には十分な注意が必要です。

ガソリンに関しては3種類の燃料の中で特に揮発性が高いので、危険性は高くなりますが、どれが安全というのでは無く、どれも危険だという事で「安全に気を付けて持ち運ぶ」必要が有ります。

なので、引火点・発火点の違いでどれが安全というのは、個人的には無いです。どれも危険だという認識を持って持ち運びましょう。(とはいえ、揮発性が高い順に危険性は増しますが…)

ただし、どれもきちんと持ち運べる容器に入れて・直射日光を避けて持ち運べば、安全に持ち運べます。

※見出しの写真で灯油を透明瓶に入れていますが、本当は中が見えない色付き瓶の方が良いです。灯油は日光で劣化するので…。私の場合はすぐに使う分だけなので、透明瓶に入れています。

香り

石油には独特の臭いが有ります。

パラフィンオイルには、灯油程強い臭いは有りません。が、ロウソクのような匂いが軽くします。


石油は香りがしっかりと有るので、手に付くと臭いです。が、パラフィンは手についても気になりません。

私は冬キャンプで石油ストーブを使用するので、灯油の臭いは気になりませんが、室内でオイルランタンを使用すると、灯油の香りが臭いという声も耳にします。

が、個人的には気になりません。家で石油ストーブを使用しているのであれば、大丈夫じゃないでしょうか?

灯油は安いので一度試してみて、ダメそうならパラフィンオイルに変えるのもアリだと思います。

値段と入手方法

灯油は1L 90円くらい
パラフィンオイルは1L 800円~くらい


パラフィンオイルのコストは灯油の10倍程度と思っておいた方が良いですね。

灯油はとても入手が簡単で、はガソリンスタンドやホームセンターなどで購入出来ます。

パラフィンオイルは案外売ってない…。

私の家の近くではあんまり売っていなくて、アウトドア用品店でも規模が小さいと取り扱いが無い所も有ります。が、ホームセンターで取り扱っていることも有るので、探せばあるという感じです。ネットが一番手っ取り早いです。

煤(すす)

炎とリンクする部分なので、詳しくは炎の違いの章で記述しますが、簡単に言えば「石油は煤が出る」「パラフィンオイルは煤がほとんど出ない」と思っておいてください。

が、石油は煤が出ると言っても、ずっと出続けているわけではありません。

パラフィンオイルには付加価値が有る物も…

普通のパラフィンオイルは透明です。灯油には付加価値が付いたものは特にないですけど…

パラフィンオイルにはあります。

パラフィンオイルは引火点が低い・煤が出ない・匂いが穏やかという点が既に付加価値ですが、それ以外の特性を付与したものが有ります。

付加価値① 色を付けた物

オイルランタンのオイル入れが透明なガラスで出来た物などには、色付きのパラフィンオイルがとても映えます。私が使用しているハリケーンランタンでは意味が無いですけど…。

オイル自体がインテリアの一部として機能する、そんな付加価値が有ります。

付加価値② 防虫ハーブ入り

アウトドアユースならこの付加価値は結構デカいです。私が使用しているのはユーカリやミントを配合しているので、虫が寄ってきにくいです。

ガソリンランタンにはびっしりと虫が付いていても、防虫ハーブ入りオイルランタンには数匹しか寄って来ませんでした。

光量の差があるので、一概には比較できませんが、防虫ハーブの効果は大きいと感じています。

私はスターパラフィンの1Lを使用していますが、多い場合は…

キャプテンスタッグに500mlのサイズがあります。こちらは緑色と黄色が有ります。

使用頻度にもよりますが、夏場の虫シーズンのみなら500mlで十分だと思います。

灯油とパラフィンオイル 炎はこれだけ違う

こちらがパラフィンオイルの炎

こちらが灯油の炎

比較すると…

パラフィンオイルと灯油の炎を比較すると

パラフィンオイルの方はロウソクの様な優しい感じ、灯油の方はメラメラ燃える感じです。

炎の形を見た所で、詳しい違いを見ていきたいと思います。

パラフィンオイルの炎

パラフィンオイルの炎はこれ以上大きく出来ませんでした。

(※私の感覚では、パラフィンオイルもたっぷり入れれば、この1.5倍くらいは炎が上がります。一晩でキレイに燃える程度の量しか入れない場合はこれくらいの炎になる事が多いです)

揮発性が低いのが理由だと思います。炎を大きくしようと芯を出しても、一瞬炎が大きくなるだけで、すぐに芯が炭化し炎の形はいびつになった上、大きさは元に戻りました。

この大きさまで出したら、私のは炎の形が崩れるうえ、上で紹介したサイズまで大きさが戻りました。

炭化した芯は取り除く迄炎の形が崩れたままです。手で摘まむと簡単に除去できます。(やけどには注意してください)

なのでパラフィンオイルの炎は、少しこじんまりとした炎という印象です。

炎の大きさが小さいからか、灯油よりも燃費が良いと感じました。きちんと測っていないので感覚的な事でしか言えないですが、倍程度は燃えていたように感じます。炎の大きさが違うのでね。

灯油の炎

灯油の炎は芯を出せば大きくなります。が、出し過ぎると煤が出ます。

煤は黒い煙なのですぐわかります。ここまで炎を大きくするとダメでした。

煤がいっぱい出るとグローブにも付いてしまうので、拭き取る必要が有ります。

煤が出る時は「点火の時」・「芯を出して炎を大きくし過ぎた時」です。

点火の際はちょっと出ますが、芯を少しだけ出して点火する・すぐにグローブを戻す事に気を付けると、そんなに気になりませんでした。

芯はどこまで出したら煤まみれになるかは一度やって見ると分かるので、気を付ければ問題無いです。

なので、煤は出るけど点火の時程度と思っておけばOKです。

そして、パラフィンオイルに比べて灯油の方が力強い炎です。炎を大きくすると光量もアップします。が、いずれにしてもガソリンやガス程明るくなるわけではありません。

食後にゆっくりとする時にはちょうどいい明るさと言った所ですね。と、いうとパラフィンオイルの炎でも同じことが言えるのですが、こちらの方がパラフィンオイルの炎よりは明るくなるのと、炎を大きくして形がシュっと出来るのが特徴です。

炎は大きくすると燃費が悪くなりましたが、140mlも程度で6時間以上は燃えていたように感じます。

(※見出しの写真の通り、灯油は140ml入る飲料の空瓶に入れて持って行っています。1本に入る灯油の量で16時点火・22時鎮火というイメージです。炎の大きさは煤の出ない程度の大きめの炎です。もし燃え残っていても、翌朝1時間ほど燃やしていたら無くなる感じです)

一晩100mlなら、燃料代は10円程度…この安さは魅力ですね♪

灯油とパラフィンオイル、どっちが良い?

アウトドアユースの意見ですが、夏は防虫ハーブ入りパラフィンオイル、それ以外は灯油で良いかな?と感じました。

夏、特に羽虫が湧いてくる季節は、時と場所によっては灯りにびっしりと付くくらいに寄ってきます。

そんな時は防虫ハーブが助かります。

オイルランタンは光量が弱いので、基本的に使用者の近くに配置します。その灯りに虫が寄ってきたら…結構うっとおしいです。

テーブルの上に置いたランタンに虫が寄ってきて…テーブル上に虫が集まるとね…チーンって気分です。

防虫ハーブ入りパラフィンオイルでも幾分寄って来ますが、かなりマシになるので夏場は防虫ハーブ入りパラフィンオイルがおススメです。

それ以外の季節は、炎の形がきれいな事・光量を大きく出来る事・何より単価が安いので、灯油でも良いかな~と思います。

ただし、灯油は給油中に手やその他のキャンプ道具に付くとメッチャ臭いので、そういうのが嫌な場合は夏以外もパラフィンオイルをお勧めします。

後、デザイン重視のオイルランプ(グローブに絵が描いてあったり等)は、出来れば少しの煤汚れも有ってほしくない物ですから、そういった物にはパラフィンオイルをお勧めします。

通常の透明もキレイですが…

デザイン重視のインテリア向けオイルランプの場合は色付きもキレイです。

アウトドアユースでは“煤汚れも使い込んだ味”になりますので、灯油を使ってちょっと汚れるくらいは楽しんでいくのもアリだと思います。

オイルランタンの魅力についてはこちらをご覧ください。

オイルランタンのハリケーンランタンにハマった!やさしい灯りの魅力を語る
オイルランタンにはガソリンランタン・ガスランタンのような煌めく明るさは無い…でも、だからこそ魅力が有る。そこに有るのはロウソクのような優しくはかない炎。しかしそそう簡単には消えない。儚くも力強い炎。そんなハリケーンランタンの魅力をご紹介します。

それではまた!

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