寝袋(シュラフ)って、どれを買えばいいのか難しいですよね。高い買い物だし…間違いたくないんだ!って思いますよね。
寝袋の形一つとっても「マミー型」・「封筒型」・「人型」とか…。素材1つとっても「化繊」に「ダウン」…。
そして、「温度帯」…。もう…わけわからん!ってなりますよね。
限界温度(下限使用温度とかの表記も有りますが、一緒です)と快適温度の意味の違いを紹介しつつ、シュラフの快適温度を私の体感で紹介していきます。
そして実際私が季節別で使っているシュラフ、その使い方も併せてご紹介します。
皆さんのシュラフ選びの参考にしてください。
・私が季節によってどれを使っているのか知りたい方
限界温度と快適温度の違い
シュラフ選びの際に外箱とかに書いてある限界温度(使用下限温度等の表示もある)・快適温度…
それぞれの意味ですが…ざっくりと言うと
・限界温度…なんとかこの温度までは気合で寝れますよという温度の下限
・快適温度…この温度迄であれば、そこそこ快適に眠れますよという温度の下限
正直、メーカーによってもその辺の温度のさじ加減は様々ですけど、ザックリ言うとこういう事になります。
ようは限界温度を超える環境での使用は止めた方が良いという事です。
※防寒の為に厚着をし過ぎて寝るとシュラフ内が狭くなり、血流が悪くなることが有るので、少しゆとりがる様には心掛けましょう。
実際、家で寝るみたいにパジャマのみで眠れる温度ってどれくらいなんだ?
私の使用しているシュラフは全部でこの4種類です。
①コールマンの子供用シュラフ 快適温度7度・限界温度4度
子供用の小型の封筒型シュラフです。
②ISKA アルファライト 700X 限界温度ー6度
マミー型のシュラフです。マミー型は頭まですっぽりと覆う事が出来るのが特徴です。ISKAには快適温度の表記は有りません。登山者向けに開発している関係なのかな?耐えれる温度に重きを置いているようです。
③コールマン 大昔のシュラフ 限界温度 0度(昔過ぎておそらくですが…)
大人用の封筒型のシュラフです。上のマミー型よりゆとりのある筒型です。(下のはサイズが似ているだけです…参考の画像程度に乗せています。ちなみにこれは快適温度0℃です。)
④コールマン フリーススリーピングバッグ 快適温度15度・限界温度10℃
夏はこれ1個、冬はインナーシュラフとして重ね着スタイルで使える万能選手です。
そのうち①の子供用は私が使用したことが無いので感想から除外しますが、子供が使用している感じでは、12℃の日は寒いと言ってました。15℃くらいが快適な温度だと思います。
では、大人の中年男性ぼるしちが実際に使用しているシュラフでのパジャマオンリー(寒い時期はユニクロのフリースパジャマを使用)の快適温度を見ていきます。
上のシュラフでのパジャマのみの着用で眠れるギリの温度は、こんな感じです。
②ISKA アルファライト700X(限界温度-6度) … 実際は2℃くらい
③コールマン 昔のシュラフ(限界温度 多分0度) … 実際は10℃くらい
④コールマン フリース スリーピングバッグ(限界温度 10℃) … 実際は20℃くらい
と、言うのが私の感覚です。より快適さを求めるなら、すべてのシュラフでここから+2℃くらいは欲しい所…。
マミー型のISKA アルファライトは限界温度‐6℃ですが、外気温が氷点下にならない程度の時はそこそこ普通に眠れます。ただ、ちょっと足元が冷えるので、2℃くらいが快適の限界かなという感じ。
コールマンの封筒型シュラフは10度を下回ると結構寒いです。腹回りとかはそんなに寒さは感じないんですが、肩から上が寒い…!
マミー型は顔の一部しか外気に触れないですが、封筒型は肩から上が外気に触れるので…もっと限界温度が低い封筒型シュラフでも10℃を下回ると肩から上は寒いと感じると思います。
封筒型で寒い時期を乗り切るのであれば、超すっぽりシュラフ内に収まるか、フリースを着るとかマフラーなどを使うとかで、肩から上の対策をした方が良いですよ。気温が低くなればなるほど、肩から上が辛くなりますから…。肩が寒いとかなり寝にくいです…。
とはいえ、マミーでも鼻と頬は寒いですけどね(笑)。それでも肩が冷えないだけで快適さは段違いです。
まぁ、普通キャンプで寒くなる時期にパジャマのみで寝る人って少ないとは思いますが…。
私は着込んで寝るのが苦手で、パジャマのみで寝ることが多いので、その時の寝心地からこんな所が快適の限界と感じています。
まとめると…
・パジャマ+何かを軽く着る程度で眠れる温度は限界温度から+5~+7℃くらい
※あくまでも私の体感(冷え性では無い)で、主観的な目安です。
フリースの寝袋なんて、夏でも高地で涼しい夜なら普通に寒く感じますよ(笑)。
春・夏・秋の低地でのキャンプであれば、寒さで震えて眠れない事はあまりないと思いますけど、春・秋の高地や冬は寒さで震えて眠れない!!って事も有りますからね。
そうなると、シュラフが対応していない温度域なら命の危険すらあります。温度域や形などを総合的に判断して、自分に合ったシュラフ選びの参考にしてくださいね。※形に関しては別記事で纏めています。リンクは本文最後に有ります。
気温と季節から考える 私のシュラフの使い方
ただね、だったら一番暖かいシュラフを選んだらいいじゃないか!っていうものでも無いんです。
限界温度が-6℃のISKA アルファライト700Xでは、春・秋キャンプでは逆に暑い時も有ります。特にマミー型は詰め込むような形で眠るので、封筒型で出来る布団の様な使い方が出来ません。足が出せなかったりとか…。
マミーは包まるか、使わないか…どっちかだと思っておいた方が良いです。あの形でファスナーを開けて眠ったら、微妙な位置にファスナーが来たりして、けっこう寝にくいです。
しかし、寒い時はマミー型がやっぱり快適♪快適温度うんぬん以上に肩から上が寒くならないから…。
寒くない時期はマミーより封筒型が快適♪サイドを開けて足を出したりと温度調節しやすいから。
マミーと封筒、両方を使用している私のおすすめの使い方をご紹介します。
・春・秋は封筒型の限界温度0℃程度の物を使用する
・夏は封筒型を開いて敷布団にして、フリースシュラフもしくは家の夏布団を使用する
私は冬用シュラフとしてISKA アルファライトを使用していますが、理由は
①化繊の為、手入れが楽 & ダウンに比べて安い
②ISKAは高品質
なので、ISKA アルファライトを使用しています。ファミリーユースであれば「汚れたら洗えばいいや」等の手入れが楽というのは重要ポイントですし、車使用のファミリーキャンプはダウン程小さくする必要も有りませんからね。安いならそれに越したことはありませんし♪
※ISKAは中綿保護の為、洗濯の回数は控える様に書かれています…。基本は部分洗い、汚れがひどい場合はクリーニングに出すようにって書いています。
どうしても極小シュラフが欲しい場合はダウンを検討するのが良いと思いますが。
アルファライト700XはISKA基準では春~秋の3シーズン用ですが、雪の降らない場所での冬キャンプであればこちらでも対応可能です。
700Xの説明には「春から秋の3000mクラスや冬の低山でのご利用も可能な保温性」と書かれていますので、雪のない地域は冬仕様でも問題無しです。ただ、氷点下の日は寒さを感じるので足元を着込むなどして対策は必要ですが…。
アルファライトにはさらに上の1000EX・1300EXがありますが、こちらは完全な冬用シュラフです。
1000EXは冬の定番・車中泊にもと書かれている反面、「冬期の中級山岳や残雪期の3000mクラスに最適のモデルです。Micro Lite™を使用し、一般的な化繊モデルと比較して軽量・コンパクト、保温性にも優れています」と表記されています。冬の中級山岳はかなりの極寒!
寒さに苦手な方は1000EXが良いかなと思います。限界‐12℃なので、-2℃程度なら快適でしょう。
1300EXは「厳冬期の3000m級の山岳縦走に適したコンパクトな化繊モデルです。ダウンと比べ、濡れや湿気にも強く、積雪期の長期山行には最適です」。何ならヒマラヤや極地遠征を想定とか書かれています。
700Xと4000円しか変わらないので、1300EXでも良いように思いますが…ちょっと雪中キャンプ以外ではオーバースペック感が有りますね。でも、最低気温6度の日に使用してみましたが、パジャマ1枚・裸足でシュラフに包まると暖かくて快適に眠れました♪もうちょっと気温が高いと暑さを感じるくらいでしたが、この位の気温からなら十分使えます。
1000EX・1300EXは冬用で生産量が少ないのか、冬シーズン前には売り切れることも多いので、欲しい方はご注意を。700Xは通年モデルなので、大体いつもあると思います。
冬以外の時期は封筒型の下限温度~0℃くらいの物が使い勝手が良いですよ。快適温度5℃くらいなら多分下限が0℃くらいかと思います。(※こちらは下限の表記が無いので、おそらくです)
快適温度が低い方が敷布団としてはふかふかで快適ですので、こっちでも良いかなと思います。
封筒型はサイドを開放して足を出したり・掛布団の様に使ったり出来るので、寒くない時期の温度調節が簡単です。
夏は敷布団に上の封筒型を広げて敷いて、下のフリーススリーピングバッグに入る・もしくは掛布団の様に使うのが快適です♪
こんな感じで。子供は家の掛布団が良いと言っているので、大人だけ封筒型の上にフリースシュラフで寝ています。
封筒型とか、マミー型をより詳しく知りたい!という方はこちらをご覧ください。
その他、こちらでは紹介していませんが、スナグパック マリナースクエアをレビューした記事も有ります。(下限温度‐7℃・快適温度‐2℃の高コスパ寝袋)
それではまた!
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