ストーブで寒さを感じたことはありませんか?
普通のストーブがファンヒーターみたいに熱風を出してくれたらいいのに…って、思いませんか?
ファンヒーターって、暖かいですものね。熱を直接ファンで前に送ってくれるんですから。
そんな我が家のストーブをファンヒーターの様に温風を出してくれるアイテムがあるんです!しかも電源なしで!
その名も「ストーブファン」!
ぼるしちはキャンパーなので、家での使用とキャンプの際に使用してみました。その純粋な評価が「本当にすごい!」です。
どう凄いのか?ご紹介します。
ストーブを付けているのに寒さを感じる…そのストーブ「対流式」ですか?「反射式」ですか?
対流式ストーブで寒さを感じる理由
・冷気が入りやすいテント内だと、暖房効率に限界がある
可燃物を燃やして、その熱を室内に循環させて空間全体を温める方法のストーブが、対流式ストーブです。
こちらが対流式になります。
写真のストーブは中心の筒内で燃焼が有り、熱せられた空気が上昇し、室内の空気が循環します。
そうして空気全体を循環させることで室内全体の温度を上げていくのが対流式になります。
この場合、赤外線による暖かさを感じることが出来ないので、ストーブの横で手を当ててもさほど温かさを感じません。
ストーブの横に居てもじわぁ~っと熱くなるような温かさには成らないので、寒いと感じることがあります。
あと、対流式は部屋の中心部に置くことで暖房効率を最大化出来ます。
が、まぁ、真ん中にド~ンと置く過程は少ないですよね。そうなると畳数が合っていても若干寒さを感じる原因になります。
キャンプの場合は対流式自体にある程度の限界が有ります。
キャンプ用石油ストーブは構造がシンプルで壊れにくいので、この対流式が多いんですが…。
※まず前提として、テント内での使用は大体NGとなっています。が、一部私の使用しているタクード等は使用できます。自己責任のもと、テント内に持ち込んでいる方もおられますが、一酸化炭素チェッカーなどの使用など、安全面の確保には十分ご注意ください。
テント(ランドロックを使用)はそもそも薄い生地なので、対流式ではしっかりと温かさを感じることは難しいんです。温めている傍から冷気がガンガンに入って来ますからね(笑)!
大体外気温0℃くらいだと、テント内は10℃くらいといったところでしょうか。
過ごせるけど、ちょっと寒いですね。
締め切った室内ではじわじわと温度を温めてくれても、外からの冷気がガンガン入ってくるテントでは温度上昇にも限界が有ります。
反射式ストーブで寒さを感じる理由
・輻射熱の影響が薄い場所では…寒い
・対流式と比べて空間全体を温める効果が低い
反射板を利用して輻射熱をストーブの正面に集中させ、暖かくなるのが特徴のストーブです。
物体が熱せられると、物体の温度と比例して赤外線がガンガンに出てきます。この時に出てきた赤外線の効果で「空間が温まるのではなく、周りの物質が温まる」のが輻射熱です。
だから、こういうストーブは、前にいるとメチャクチャ暖かいです。
が!横・後ろ・遠くに行くと寒いと感じることがあります。赤外線の恩恵を受けていない場所ですからね。
反射式は対流式に比べて空間自体を温める力が弱いと言われているので、ストーブ正面から離れると寒いなと感じる理由でもあります。
これら2つのタイプのストーブの救世主となるのがこちら!「ストーブファン」です!
ストーブファンってなに?
ストーブの上にのせる扇風機といったイメージですね。
先ほど説明した通り、空気というのは熱せられれば軽くなります。
ファンが無い状態だとただ熱気が上に行くだけですが、この熱の流れを強制的に扇風機の力でさっさと動かしてくれるのがストーブファンです。
上に昇るはずの熱を前方に動かしてくれるので、効率よく室内を温めてくれる。そんな装置になります。
もともと薪ストーブ用のファンなので、温まり方が「対流式」の図になっています。上記はイメージですが、ファンの力で熱気を強制的に前に押し出す効果はこのようなイメージになります。
電源が無いからどんな場所でも使える!
ストーブファンと呼ばれる商品の優れた点がこちらです。
電源を必要としないんです!!
え??と、思いませんか?電源が無いのに扇風機が回るんです。
コンセントに差していないのに…電池も入れていないのに…なんで??
その秘密が「熱電素子」です。
詳しく説明するとかなり内容が逸れていくので、熱で発電できるシステムが備わっていると思ってもらえれば問題ありません。
この発電方法は結構昔からあったらしいんですけど、ディーゼルエンジンなんかの台頭なんかで、一般向けにはあんまり脚光あをびなかったみたいですね。
でも、環境を気にしないといけないこの時代にはぴったりのテクノロジーです。
排熱を利用して発電できるので、ストーブの熱エネルギー循環には最適なんですね♪
どんなストーブに使えるの?
大体の製品は、薪ストーブ用として開発されたような絵柄が記載されています。
でもね、ぼるしちが実際に使用してみた感想として、対流式&反射式石油ストーブでも全く問題なく作動しました!
なので
・薪ストーブ
・石油ストーブ
こちらは使用が可能です。
ただ、上記で説明した「熱電素子」には耐熱温度が有ります。私が使用しているストーブファンで上限350℃となっていました。
家でトヨトミストーブの反射式に使用して問題無し!キャンプでスノーピーク タクード(石油ストーブ)に使用した感じでは最大火力でぎりぎり350℃は行かなかったので、おそらく大体のストーブで問題なく使用できると思います。
熱電素子はストーブから少し離れているので、ストーブの天板が350℃であれば問題なさそうでは感じはしました。
かなりの風力です!
写真の通りのかなりの風力です。
ティッシュペーパーで実験しましたが、この通り!
普通に髪もなびく風力でした。
これだけしっかりした風力で上に行くはずの熱気を前に押し出してくれるので、ファンの前ではかなり暖かいです♪
このストーブファン、対流式ストーブとの相性が一番いいです。
本来、空気循環による室温上昇を待たないといけないところを、一番欲しい上に行くはずの熱気を強制的に前に出してくれるんですからね♪
しかし、反射式もストーブである以上、上にはかなりの熱気が上がっています。その熱気をより効率よく使えるとなると、反射式でも暖房効率がかなり良くなります。
実際、反射式ストーブの前にファンの有り無し2つの状態で座ってみたところ、ファン有の方が圧倒的に温かったです。(体感での説明しか出来ず、すみません)
キャンプで使ったら、普通にストーブを炊くよりも暖かくなるの?
はい、マジでファンヒーターです♪
ストーブファンの前から離れることが出来なくなりました(笑)。
本来空気が対流するとなると、テント上部に暖かい空気が多くなるんですが、ファン始動後はテント中層部あたりがかなり暖かくなった印象を受けました。
一度使うと…もはやこれを使わない意味が分からないくらいの代物です。
正直言って、温風を直接浴びるっていう事は、圧倒的な暖房効率になります。
おなじ灯油1Lを使うにしても、実感できる暖かさにはかなりの差が生まれるのは間違いありません。
しかも、通常ファンヒーターは電源を必要とし、コンセントに差さないと動くことすらないのに対し、ストーブファンはその電源すら必要とせず動き続けているんですから。
家でも大活躍すること間違いなしのストーブファンですが、キャンプに於いてはその破壊力に脱帽しますよ、マジで!
ストーブファンで、エコで暖かいキャンプを経験してみてはいかが?
値段も結構幅があり、形も色々あります。
2枚のプロペラでさらに効率アップを図っている物もあります。
私が使用しているのは、5000円くらいのやつですが、それでもきちんと動いていますよ♪
キャンプ用ストーブと、ストーブガードの記事も有りますので、良ければご覧ください。
冬もキャンプをしたい!けど、どうしたらいい?という方向けの記事も有ります。
それではまた!
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