焚き火台が有ればおおよそどのキャンプ場でも焚き火が出来る。
焚き火台が有れば炭も使えるからBBQも出来る。
でも、そのままじゃちょっと調理には使いづらい…。そこにトライポッドが有れば優秀な調理用熱源となる。
なぜ?
その理由と、その他に私の思いつく利用法も併せてご紹介します。
・ドライポッドを選ぶ際の注意点を知りたい方
・どんなトライポッドが有るのか知りたい方
トライポッドのメリットや出来る事
ダッチオーブン等の調理器具の火加減調節が簡単
トライポッドの主目的であり最大のメリットがこちら…
焚き火・炭火を使ってダッチオーブンなどの調理を行う事!
それって、別にトライポッドが無くても出来るんじゃない?
お答えします。「出来ます」
出来るか出来ないか、その2択であれば「出来ます」。
例えばユニフレーム ファイアグリルのオプション「ヘビーロストル」を使用すれば12インチのダッチオーブンだろうと調理可能です。
でも「トライポッド」と「ヘビーロストル」で、決定的に出来る事に違いが1つ有ります。
それは…
火までの距離を調節出来る事
ただ熱するのであればゴトクやロストルの上に置いても可能です。でも、置くだけのロストルでは火までの距離を調節できません。となると、炭・薪等をくべた後、火力調節をする事が難しい。
弱火で調理したい場合、高さを変更できなければ炭を熾す量・薪をくべる量の調節をするか、頑張って炭や薪をグリルの端に持って行くかくらいしか出来ません。
でも高さを変更できるトライポッドが有れば…
炭を熾しすぎちゃっても・薪を多くくべちゃっても、高さを変えて熱源から離す事で火力調節が出来ます。
高さを調節して弱火~強火までを操れば…
タイの塩釜焼等の焼き物から…
クラムチャウダーのような汁物まで…
簡単に調理可能となります。
高さを変更できない場合…汁物・鍋物って、炭・薪だと地味に難しいんですよ。すぐに高火力で煮えくり返ったり、かと思えば火力を弱くさせ過ぎてグツッとも来なかったり…
高さを変えるだけ(炭・薪の量を変更せず)で火力調整できるようになるのが最大の魅力ですね♪
と言うことで、すき焼きなんかの汁の量が少ない鍋物だって簡単に調理出来るようになりますよ♪
焚き火で湯沸かし
焚き火とは癒しである。
夕食後の家族・仲間との楽しいひと時…温かい飲み物は欲しくありませんか?
トライポッドが有れば焚き火対応ケトルで湯沸かしが可能です。
焚き火の為に設計された「焚き火台」「ケトル」、そこに「トライポッド」…
そう、それは一つの造形美です。
焚き火で湯沸かしをしようが、ガス火で湯沸かしをしようが、味は変わりません。でも…自分のテンションが変わります。
無駄を楽しむ事もキャンプの遊び方の一つ…ガス火で出来る事をあえてメンドクサイ焚き火で行う…そんな遊びです。そうやって沸いたお湯でお茶を頂く・焼酎お湯割りを頂く…
小腹が空いたらカップラーメンも召し上がれますよ♪
次の仲間内でのキャンプでは、トライポッド×焚き火で湯沸かしを楽しんでみませんか?
ランタンハンガー
とはいえ、いつも使うものでもないし…
使わない時はどうしよう?ならば、こんな使い方も出来ますよ♪
ジェントス LEDランタンのハンガーにしてみました。
トライポッドはダッチオーブンなどの重量物を吊るす物だから安定感が有るので、安全にランタンを吊るす事が可能です。
ガソリンランタンもこの通り…
写真のトライポッドは全高80㎝と、低めのトライポッドなので、吊るしても低めの位置の光源が来てしまいますが…背の高いトライポッドならば十分に食卓を照らす高さに持って行く事が出来ます。
そう、各種ランタンのハンガーとしても十分に使用する事が出来ます。
私はランタンハンガーとして「スノーピーク パイルドライバー」を使用していますが、こちらは地面に打ち込んで固定するタイプ…一度設営すると簡単には動かせません。
対してトライポッドは簡単に動かせるので、「食事はタープ下で」「焚き火はタープ外で」など、移動する状況ではパイルドライバーよりも使い勝手が良いかもしれませんね♪
簡単に動かせるけど、安定したランタンハンガーですね。
荷物をひっかける
後は…
荷物を吊るす事も出来ます。ランタンが吊るせるので、同様に吊るせる事が出来る物には使えます。
写真ではキャプテンスタッグ 8インチスキレット&蓋を。
BBQグリルの横の荷物置きとしても一応使えますが…
荷物を吊るす目的がメインなら、こっちの方が使い勝手が良いと思います。
でもトライポッドでも1つは吊るせるので、こんな使い方も出来るよ、程度にご紹介しました。
トライポッドを選ぶ際のポイント
自分にギアに合った大きさを選ぶ
選ぶ際のポイント①…自分のギアのサイズに合ったものを選ぶ必要が有る
高さ80㎝程度の小型のトライポッドならソロ・デュオサイズの器具は扱えますが、ファミリーサイズの焚き火台+10インチ以上のダッチオーブンとなるとちょっと厳しくなります。
上の写真の高さ80㎝のロゴス miniトライポッドでは中サイズの焚き火台+8インチのダッチオーブンが適当な大きさになります。
スノーピーク 焚き火台L + SOTO 12インチダッチオーブンに私が使用したトライポッドは全高105㎝のトライポッドです。
写真の通り、105㎝のトライポッドでもギリギリです。
足の広がりの大きさ等にもよりますが、ファミリーサイズのギアを使用する場合は100㎝以上のトライポッドの方が使い勝手が良いと感じています。
小型ギアに大きなトライポッドとなると…見た目がチンチクリンになりますが、大き目のトライポッドの方が扱える器具が増えるので便利ですよ。
持ち運びの大きさは?
選ぶ際のポイント②…どんなサイズまで持ち運べるか?
「重量物を吊り下げ」「熱の当たる場所で使う」関係上、頑丈な作りが多いトライポッド。
収納時もそこそこ大型になる物が有ります。
大型の車で荷物の積み込みには問題ない場合は、とくに収納サイズを気にする必要はありませんが、これ以上大きめのギアを増やしたくない場合は収納時のサイズも選ぶ際のポイントになります。
下の写真はロゴス miniトライポッドは…
展開時:横50×奥43×高80cm
収納時:横35×奥5×高5cm
キャンピングムーン トライポッドL(4段折り)は…
展開時:横67.5×奥67.5x高105cm
収納時:横40x奥6x高5cm
脚が継ぎ足し式なので、非常にコンパクトに収納出来ます。
上記2つは特にコンパクトな部類のトライポッドです。その分、足もかなり細いです。
ロッジ トライポッドは、脚が折りたため無いので110㎝の大きさを持ち運ぶ必要が有ります。
継ぎ足し式でも太い脚の 尾上 ハンディトライポッドは…
展開時:幅80㎝×高138㎝
収納時:横50.5㎝×奥9㎝×高9㎝
頑丈さを求めた作りのトライポッドは脚が太い物も多く、収納時のサイズがどの程度まで許容できるかも事前にチェックしましょう。
耐荷重は大丈夫?
選ぶ際のポイント③…どの重さまで吊るせるか?
コンパクトになる物は耐荷重に制限が有ります。
ロッジのトライポッド (サイズ110㎝・重量3.74㎏)は、継ぎ足しのない頑丈な鉄製の脚で、ヘッドの部分も頑丈な作りなので耐荷重の表記が有りません。
しかし、上記で紹介した特にコンパクトな部類のロゴス miniトライポッドは耐荷重20㎏(※地面に脚が食い込む事で発揮される耐荷重のため、つるつる滑る地面の上では耐荷重が下がります)
キャンピングムーン トライポッドLは15㎏(※こちらもロゴス miniトライポッドと同様の難点あり)と、そこそこに制限がかかります。
継ぎ足し式でも ONOE ハンディトライポッドは耐荷重表記は有りません。
実際ロゴスとキャンピングムーンの脚の細いトライポッドを使ってみた感想としては…
耐荷重15㎏のキャンピングムーン トライポッドLでもSOTO ステンレスダッチオーブン12インチ(7KG)で調理可能です。
ただし静止耐荷重で15㎏という事は、ちょっと乱暴に扱うとダメになる可能性が有るので、あんまり無茶は出来ません…が、問題なく使っています。
様々なトライポッドをご紹介
LOGOS miniトライポッド
展開時:横50×奥43×高80cm
収納時:横35×奥5×高5cm
耐荷重:20㎏
重量:0.5㎏
細い脚をねじ式で継ぎ足していきます。小型のギアには合わせやすいサイズです。ファミリー向けのギアにはちょっとサイズ不足な感じですが、ソロ・デュオのような小型ギアなら十分使えるかと思います。
CAMPING MOON トライポッド 4段折り
展開時:横67.5×奥67.5x高105cm
収納時:横40x奥6x高5cm
耐荷重:15㎏
重量:0.62㎏
私がメインで使用しているトライポッドです。ロゴス miniトライポッドと同様、ねじ式の継ぎ足し式です。継ぎ足す本数がロゴスより多いので、大型ギアも使用可能です。
ただし、耐荷重15㎏というのは、大型ダッチオーブンでは調理内容によってはギリギリの重量です。乱暴な扱いにはご注意を。私はこれで12インチのダッチオーブンを使用していますけどね♪
今のところ特に不安を感じた事は有りません。
以上が私が使用しているギアで、これから下は私は使用した事が有りません…ご紹介になります。
ONOE ハンディトライポッド
展開時:幅80㎝×高138㎝
収納時:横50.5㎝×奥9㎝×高9㎝
耐荷重表記:無し
重量:2.5㎏
足は差し込むタイプの継ぎ足し式です。頑丈さと収納時の大きさのバランスがよさそうな一品ですね。
コールマン ファイアープレイススタンド
展開時:横78×奥78×高140㎝
収納時:横58㎝×奥13㎝×高13㎝
耐荷重表記:20kg
重量:3.2㎏
ONOE同様、差し込みタイプの継ぎ足し式です。コールマン ファイアプレイステーブルにぴったりはまるサイズになっています。地面にペグダウンできるループ付き。
LODGE ロッジ トライポッド 110cm
サイズ:110㎝
重量:3.74㎏
質実剛健。足は継ぎ足しません。ヘッド部分も鉄で武骨さを追求したような一品。その分…収納時もデカいです…。
DOD ライダーズファイアクレードル
展開時:横68×奥55x高108cm
収納時:横29x奥6x高6cm
耐荷重:8㎏(網部分 3㎏)
重量:0.717㎏
キャンピングムーン トライポッドLに焚き火用の網が付属された様なトライポッドです。このトライポッド1つで焚き火 + トライポッド調理が可能となります。焚き火台を持って行かなくても焚き火が出来るのは魅力ですね♪
どうみても手持ちのキャンピングムーンに使えそうだから、網だけ売ってほしい…。
CAPTAIN STAG クアッド ファイアスタンド
展開時:横50×奥50x高95cm
収納時:横60x奥7x高7cm
耐荷重:10㎏
重量:1.2㎏
「メッシュタイプの焚き火台」という位置づけのギアですが、25㎝のダッチオーブンが吊るせるチェーン付きなので、トライポッドとしての使い方・メッシュ式焚き火台としての使い方の両方が可能です。
PETROMAX トライポッドラッシング (トライポッドリング)
サイズ:直径9.7x厚0.3cm フック&チェーン含めた全長80㎝
重量:0.505㎏
トライポッドの頭の部分だけのやつ。キャンプ場に落ちている木の枝等を刺して使います。
直径3.5㎝までの枝を刺して使います。ただ…ファミリーが行くようなキャンプ場に、普通そんなにいいサイズの木の枝が3本なんて落ちてないよね…?とも思いますが、ブッシュクラフト好きには良いかもしれませんね♪
ペトロマックス以外からも、同様のリングが販売されているので、下では各種検索できるようにしています。
トライポッドに吊るせるケトル・吊るせないケトルが有るので…ケトルの選び方の記事はこちら↓
ランタンハンガーとして私が使用しているギアはこちら↓
それではまた!
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