ロースタイルBBQグリル兼焚き火台の定番ともいえる「ユニフレーム ファイアグリル」
愛用者も多く、キャンプ場に行くとスノーピーク 焚き火台と並び、そこそこ見かけるギアです。
なぜファイアグリルには愛用者が多いのか?それは比較的安価・簡単組立・かなり丈夫・拡張性の高さに起因しているように思います。
今回はファイアグリルの愛用される理由を、愛用者の私なりに感じた事を交えて見ていきます。
・拡張性の高いBBQグリルを探している方
・ファイアグリルのオプションパーツの使い勝手を知りたい方
・焚き火もBBQグリルでやりたい方
ユニフレーム(UNIFLAME)ファイアグリルって、何?
愛用者も多く、キャンプに行ったら大体見かける焚き火台「UNIFLAME ファイアグリル」
私が使用しているのはノーマルサイズです。
サイズはノーマル、ソロ(solo)の2種類の展開(21年3月時点)。それぞれのスペックは…
・収納時:横38×奥38×高7㎝
・重量:2.7㎏
・材質:炉&ロストル / ステンレス鋼
スタンド&焼網 / 鉄,クロームメッキ
・分散耐荷重:約20㎏
ノーマルは耐荷重20㎏と、大型ダッチオーブンにも耐えられる耐荷重を誇ります。
※ダッチオーブンを置く際はオプションのヘビーロストル等が必須
・収納時:横21×奥21×高5㎝
・重量:0.92㎏
・材質:炉&ロストル&焼網 / ステンレス鋼
スタンド/ 鉄,クロームメッキ
収納ケース / ポリエステル
・分散耐荷重:約5㎏
ソロは焼き網がステンレスになっており(ネイチャーストーブの焼き網と兼用の為)、ノーマルと材質が違います。
ソロには収納ケースもセットされているので、オプションで揃える必要が無いです。炉のサイズが21㎝四方なので、焚き火をする際は短くカットする必要はありそうですけど、ソロ向けBBQグリルと考えれば十分な焼き面積だと思います。
※私は19㎝四方の焼き面積のソロ用BBQグリル キャンピングムーン x-miniも使用しているので、その感覚からして十分だと感じています。

私はノーマルサイズのユーザーなので、以降の紹介内容はすべてノーマルサイズのファイアグリルを基準としています。
色々お世話が大変なファミリーキャンパーに ゆとりの焼き面積&保温区間
ゆとりのある焼き面積
1辺35㎝の正方形の焼き網なので、かなり面積が広いです。
上の写真では6インチのスキレットでチーズを溶かして「チーズフォンデュ」をしていますが、結構な量の食材を置いても余裕が有るのが分かると思います。
これだけ焼きの面積が有ると、5人家族のBBQでも余裕です。肉なら一気に2人前くらいは置けそうなくらい、余裕があります。
子供が居るとね、一気に肉を食うんですよね…。もっとゆっくり食べよう?と大人は思っても、子供は一気に食うんですよ。
焼面積にゆとりが有るので、いろんな料理も余裕をもって調理する事が出来ます。
自然発生する保温区間
上のチーズフォンデュのスキレットが端に置かれていますよね。なぜだか解りますか?
炉と90度ずらして焼き網を設置する為、焼き網の各頂点部分は火が当たりません。
そう…
勝手に保温スペースが確保できるんです。
・これから焼く物は火の強い真ん中に
・焼きあがった食材は端の方に
・弱火でゆっくり焼きたい物も端の方に
そんな使い方が出来ます。
という事は…
BBQグリルのセオリーみたいに言われている…
炭の量で強火・中火・弱火のゾーンを作るのがポイントをする必要なく、真ん中の方を中心に適当に炭をくべても勝手に弱火・保温ゾーンが出来る!
炭って途中で足したりするので、火加減の管理なんてメンドクサイんですよね…(私は)。適当に炭を突っ込んでいっても、炉からはみ出した端っこ部分はそもそも炭が下に無いので焦げない。
いちいち炭の量・配置に気遣ってBBQする必要が無いので、ズボラな私にはありがたい保温ゾーンです。
構造上勝手に発生する保温ゾーンが4か所(頂点の数だけ)有るにも関わらず、十分な焼き面積を誇っているので、炭の世話+子供の世話もする必要が有るファミリーキャンパーには使い勝手が良いと思います。
炭を追加する時は、細い炭なら網との隙間から差し込むだけでOK、隙間から入らないサイズなら、グローブをはめて焼き網を持ち上げて追加すればOKという手軽さも魅力です。
焚き火だってお手のもの 大きめの薪も使えます
炉のサイズが横38㎝×奥38㎝×高7㎝なので、キャンプ場で売っている薪はほぼそのままくべる事が出来ます。
38㎝の正方形の対角線の長さは約53.7㎝です。なので50㎝くらいの長さまでなら対角線上に配置する事が可能です。
細めの薪の方が火加減や燃焼時間の調節がしやすいので、太い薪の場合はバトニング等で細めにする事が多いですが…
たまにクソ硬い薪って有りますよね。
節部分に当たるとナイフでバトニングしても、ハンドアックスで叩きつけても全然割れない…
そんなクソ硬い薪は…私のテクでは割れないのでゴン太のままくべる事が多いです。
7㎝の深さが有るので、ゴン太の薪を置いても安定して炉が受け止めてくれます。
さらには…スウェーデントーチをファイアグリルで燃やしてみた事も有ります。
このスウェーデントーチはかなり大きかったので、燃えていく途中で切れ込みあたりから崩落したのですが、その瞬間がかなり危なかったですけどギリギリ燃やせました…。
ただし、崩落の瞬間は燃えた薪が炉外に飛び出す可能性が有るので、芝生保護・安全確保の為にも耐火シートの使用は必須だと思いました。
これが崩落直後のスウェーデントーチ…。ファイアグリルはしっかりと全ての薪を受け止めてくれました。
7㎝って言ったら、浅くない?と思うかもしれませんが、浅くないです。この通り、普通に焚き火が楽しめる深さが有ります。
オプションでこんな事も出来る!
トングの置き場がない…を解決できます FGハンガー
スタンド部分に刺して使うハンガーがオプションで販売されています。
個人的にファイアグリル(ノーマル)を購入したら必須ギアだと思うオプションです。トングを引掛けるギアをすでに持っている場合は不要ですけどね。
炭をくべる時・食材を網に置く時、そんな時はトングが無いと困りますよね。箸だと燃えるから。
でもトングって、それ以外の時はジャマじゃないですか?テーブル上に置いても、まぁまぁ場所を取りますよね。でも地面に置きたくない…。そんなトングをグリルの横に吊るせるオプションです。
取り付け方は簡単で、スタンド部分の穴に挿すだけ。それでしっかりと固定されます。
このハンガーにトングを吊るすと、かなりテーブル周りがすっきりしますよ♪さらには、ダッチオーブン調理時ならお玉やヘラも吊るせるし…かなり便利です♪
鉄板焼きが出来ます
オプションで鉄板が販売されています。
鉄板の種類は2種類で、凸凹のエンボス加工が施された「エンボス鉄板」と、フッ素加工で表面が平な「フッ素鉄板」が有ります。
私はエンボス鉄板を使用しています。鉄板が有ると…
お好み焼きがファイアグリル&炭火で調理出来るし…
居酒屋の鉄板焼きメニューの定番たち…「豚キムチ」や…
とん平焼きも出来ちゃいます♪
グルキャンなら最初は焼き網でBBQを楽しんで、おつまみタイムに入ってきたら鉄板に変更して「豚キムチ」・「とん平焼き」なんて、楽しいですよ♪
焼き網だけで簡単に味変をしようと思うとホイル焼きとかが多いと思いますが、鉄板一つで完全に別の料理に手を出す事が出来ます。
それに、いつも肉を焼いていると食費がね…。お好み焼きなんて「お好み焼き粉・卵・天かす・キャベツ・青ネギ・豚肉・ソース・青のり・鰹節」だけ有れば出来ますからね。激安です♪
お肉を2回くらいお好み焼きに変えるだけで、鉄板代の元が取れちゃいますよ。
エンボスとフッ素加工、どっちが良いの?となると、好みの差で選択すれば良いとは思いますが個人的にはエンボスをお勧めします。
理由は2つ…
①安いから
②フッ素加工は高熱に弱いから
エンボスの方が安いです。なので私はエンボスです。油さえきちんと馴染んでいれば、フッ素加工されていなくても焦げ付きません。焦げ付いても焼き切ってしまえば取れますし。
フッ素加工は400℃を超えると熱分解が始まります。炭火は400℃を超える事も有るので、加工は必要無いかな?と思ったのも理由の一つです。とはいえ、炭火で鉄板表面が400℃を超えていくかというと…そこまではなかなか上がらないとは思いますけど…。鉄板の表面温度を測る機会を持っていないので、感覚的な事しか言えなくてすみません。
色々書きましたが基本的には好みの差でいいと思います。私は安いのでエンボスです♪
へビーロストルがあればスキレットやダッチオーブン調理が出来ます
これも私的には必須ギアに入っています。径5㎜のステンレス無垢棒を使用した「ヘビーロストル」
ヘビーロストルという名の通り、炉の中に置く炭の下に敷くロストルとして使う事が出来ます。が…これを手に入れたら焼き網の代わりに使ってファイアグリルの使い勝手を拡張したい所…。
このロストル単体で1.3㎏もある重量系ギアですが、それだけに作りは頑丈です。焼き網の代わりにこのロストルを使用する事で…
スキレットはもちろん…
12インチのダッチオーブンだって余裕で置けます。
ファイアグリルの耐荷重が20㎏なので、ロストル含めた耐荷重を超えない程度の物なら置く事が可能です。
そんなヘビーロストルですが、焼き網としても使う事が可能です。
傍らでスキレット調理をして、残りの空間で肉を焼く。そんな使い方が出来ます。
ただし、5㎜のステンレス無垢棒は通常の焼き網よりくっつきやすいです。焼き始める前に油を敷くようにしましょう。これだけでかなり変わります。
ヘビーロストルでダッチオーブン調理をする際は、細かい火加減の調整が難しいので、鍋等の細かい火加減の調整をしたい場合はトライポッドの方が便利ですが…
おおざっぱな火加減でOKな料理(ローストビーフとか)や、スキレットで何かを焼く程度であればヘビーロストルで十分です。
私は使用した事が無いので評価が出来ませんが、スタンドに刺して組み立てるポットハンガーというトライポッドと同様の使い方が出来るハンガーが有ります。10インチまでのダッチオーブンが使用可能との事です。
吊り下げ式なので高さ調節できるのが魅力ですね♪
トライポッド的な使い方が出来るポッドハンガーより、私が使用しているトライポッドの方が圧倒的に安いですが、ファイアグリルに取り付けるだけで完結できる一体感が魅力的ですね。
私は12インチのダッチオーブンを使用するのと、安いのでこちらを使用していますが…。

収納ケースはぜひ欲しい所
ノーマルのファイアグリルは収納ケースが別売です。
が、パーツがバラけているので収納ケースが無いと持ち運びが不便です。お手持ちのエコバッグ等に入るのであればそれも良いと思いますが、ちょうど良いサイズの袋が無い場合は収納ケースを使用するのがおススメです。
収納ケースを利用すると…この通り持ち運びが便利になる上…
これだけの荷物をまとめて持ち運べます。
本体+スタンド+焼き網+ハンガー+ヘビーロストル+エンボス鉄板+トング…これを全て収納ケースに収めて持ち運ぶ事が可能です。
このようにオプションを追加していくとそこそこの重量になってくるので、丈夫な収納ケースでないと破れる可能性も有ります。そこまで高いケースでは無いので、ピッタリサイズの収納ケースを使用するのが良いと思いますよ。
オノエ(ONOE)コンパクトピザオーブンがミラクルフィットします
これは社外品ですが…アウトドアでピザが焼ける「オノエ コンパクトピザオーブン」がミラクルフィットします。
オノエ コンパクトピザオーブンは炭を両端に寄せて配置する必要が有ります。その配置の仕方にもバッチリ対応しているので、非常に相性のいい組み合わせです。
下はキャンプでピザパーティーの写真ですが、ピザ生地を捏ねてオーブンで焼いています。
オノエ ピザオーブンは色々なBBQグリルに対応していますが、社外品の中では特にフィットしているのがファイアグリルです。

また、ロースタイルの定番ともいえる「囲炉裏テーブル」ですが、写真の通りファイアグリルにも使えます。
ロースタイルではこのように囲炉裏テーブルを囲み、その中心にBBQグリルというのが多いですが、写真の通りバッチリです。
また、最近は芝生保護のためにBBQグリル(焚き火台)の下を保護するように求められるキャンプ場も増えていますので、焚き火シートを用意しておくと便利ですよ。
一気にいろいろ揃えるのは大変なので、しばらくはキャンプ場に設置されているブロックを使用するのも良いですが、ブロックの運搬とか大変なのでシートが楽で便利です。

保護を求められていなくても、芝生の保護はキャンパーのマナーでも有るので、マナーアップの為にもぜひ利用したい所ですね。
組み立ては超簡単!かなり頑丈な作りです
収納時はケースの項でご紹介した通り、片手で簡単に持てるコンパクトさです。そんなコンパクト収納のファイアグリルですが、組み立て方は超簡単です。
まずスタンドの各足を矢印の方向に展開し…
炉を乗せて網を乗せるだけ。
たったこれだけ。1分で終わります。
そんな簡単構造のファイアグリル。私はもう何回使ったかわからないです。何十回?100は越えてるかも。使い倒しているので若干の歪みが出てきていますが、まだまだ使えます。
ロストルは数回の使用でボコボコに歪んできましたが、全体的にはまだまだ現役で活躍してくれています。
銀だった見た目は金に変わり…でもまだまだ現役です。スノーピーク 焚き火台よりは金属の厚みが薄いので、おそらく耐久力はスノーピークよりは下でしょうけど、スノーピークより安いですし長期にわたり使用していても耐久力の不満は無いので、個人的には満足のいく耐久力です。
今回ご紹介したギアをざっとまとめていくと…
比較的安価・頑丈・拡張性の高さ・簡単設営が利点のファイアグリルに…
グリル周りのトング等をハンガーに引っかけて、すっきり出来るFGハンガー…
お好み焼きやとん平焼きも炭火で調理できる鉄板2種。
私は安いエンボス鉄板を使用していますが…
ちょっと高めのフッ素加工の鉄板も有ります。
ヘビーロストルが有れば重量物(ダッチオーブンやピザオーブン等)をファイアグリルに置く事が出来るので、とても重宝しています。
10インチのダッチオーブンなら使えるポットハンガーに…
※私は12インチのダッチオーブンを使用するのでトライポッドを使用しています。
全てを収納して持ち運べる収納ケース…
まずは本体を購入し、キャンプを重ねるうちにやりたい事が増えたらパーツを追加し、拡張していく。そんな使い方がススメです♪
それではまた!



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